商品名 : 句集エレメンツ

メーカー名 : 素粒社

商品価格 : ¥ 1,700 税抜

出版年月日 : 2020年11月

著者名 : 鴇田智哉

ISBN : 9784910413013

ジャンル: 文芸・文学・エッセイ

最低注文ロッド数:1冊単位の注文となります。
数量:

『プレバト‼︎』もいいけど、ガチの俳句の世界では、言葉はこんなにも更新されているんです--

田中裕明賞受賞の前句集『凧と円柱』(2014年、ふらんす堂)よりおよそ6年後の著者第3句集。

『プレバト‼︎』もいいけど、ガチの俳句の世界では、言葉はこんなにも更新されているんです--

火が紙にくひ込んでゐる麦の秋
ストローを銜へるひとりづつ霞
消ゴムに小暗い栗鼠をからめとる
いうれいは給水塔をみて育つ
ラクロスは兎の夢で出来てゐる
こはるびの粒々のパラシウトたち
t t t ふいにさざめく子らや秋
つきゆびは歌をとめどもなく辿る
あきらかに私の位置に鹿が立つ



『ガイコツ書店員 本田さん』『ほしとんで』作者、本田さん推薦句集!!!

粒々であり、波であり、
そんな句が澄ましていきいき並ぶので、
なんだか光にあふれています。
一句ずつ、ちゃっかり意識を持っていそう。
(本書帯文より)



「生えている句を作りたい、と思ってきた。草や花がそこにあるように、俳句もまたある。草や花が何かの代わりとしてそこにあるのではないように、俳句もまた何かの言いかえとしてあるのではない。(……)だから私は俳句を、記録や報告や手紙、あるいは日記とは違って、造形物とか音楽に近いものだと思ってきた。今もそう思っている。」(「あとがき」より)