喫茶店の魅力とは、なんだろうか。
何十年ものあいだ働いてきた店主の思い出や、
形にならないものを、どうしたらとどめていけるのだろうか。
北海道内500軒以上の喫茶店を訪れてきた著者が、
函館・室蘭・登別・岩見沢・白老・岩内・小樽・滝川・旭川・砂川・士別・釧路・北見・帯広・札幌…
15の街に根ざし、街の姿を見つめてきた喫茶店を訪れ、
店主のことばとお店のインテリアを記録して紹介する。
炭鉱・漁港・温泉・農業で成り立つさまざまな街の紹介を織り交ぜながら、
店主の個人史をたどるうちに、観光では見られないふだん着の北海道が浮かび上がる。