問い続け、答えを求め続けながら撮影された作品集です。
ナウル共和国やレソト王国、サハラ砂漠など、
簡単には訪れることのできない場所を旅し、出会った人々を撮影し続けてきた小澤太一。
コロナ下、たどり着いた北海道・道東の森や海岸を彷徨うように歩きながら、
たくさんの命が生まれ消えていく瞬間を目の当たりにしてきました。
ある日の森で、土の上に横たわる大きなエゾシカの頭骨に出会った小澤は、
その頭骨の定点観測を始めます。
やがて自身の撮影動機と頭骨の存在が結びつき……。
太古の昔から大きな循環の中で生きてきた人や動物、自然の姿から、
現代を生きる私たちは何を受け取り、どんな価値観をつないでいけるのか。



