商品名 : 記憶の旗を立てる
メーカー名 : いい風
商品価格 : ¥ 1,800 税抜
他者の体験の記憶を、いかに受け継ぐことができるだろうか―。
94歳の祖母に戦時体験をインタビューし、
その録音音声を聞いた71名の読み手が綴る「8月15日」の日記集。
「あんたたちにはわからんよ。体験してないんだから。
それでもね、あんたたちがどう受けとめて、戦争しないように持っていくか。
もうそれしかないよ」(祖母へのインタビューより)
体験のない私たちは「軽い」。
けれども軽いからこそできることがまたあるはずで、
その方法を自分たちの手ごたえを通して試し・確かめていくこと。
「わかりえない」ことを受けとめた上で、
いくつもの「今」から何度でも思い出し、重ね描きつづけていくこと。それがこの本の主題です。
祖母へのインタビューを冒頭13ページにわたって掲載。
また1945年の8月15日に書かれた日記を蒐集し、25名分の引用を織り込みました。
この本に書かれたいくつもの個人的な体験の記憶が、読み手の記憶と結びつき、
それぞれの生活の中で新たな意味を帯びることを願っています。
戦後80年の今年、ぜひ手に取っていただけたら幸いです。