精神科病院に長期入院となった患者の最期のケア―看取りの理想的なあり方を模索した1冊です。
はからずも患者との関係が長期にわたるものとなってしまったことには多くの議論が費やされるべきでしょう。
しかし看取りという局面を考えるとき、その長期にわたる関係ゆえに、
精神科看護師は、死にゆく患者の「こんなふうにいきたい」という
本当の思いをすくいとることができる存在であるともいえます。
本書で取り上げた精神科病院における看取りにおける課題について自施設で振り返り、
精神科で看取ることの意味、精神科看護らしい看取りのあり方について
あらためて検討していただければ幸いです。