いまの、そして次代の精神科看護師に向けて。
昨今、精神看護の目的が変化してきたのは、精神医療が入院中心から地域・在宅医療へ変化してきたこと、
脳科学の進歩により精神疾患の病態が少しずつ解明されてきたことが背景にあります。
精神看護を担う看護師は、精神障害のある人を正しく理解し、
多くの人が誤解したり、偏見をもったりしないように正しい情報を発信する役割があります。
本シリーズの〈基礎編〉では基礎的な知識や精神看護の考え方について述べ、
次巻の〈関連図を用いた事例展開〉では、脳科学の発展から解明された精神医学の最新の知見に基づき、
精神疾患の病態の解説、事例に基づき、事例のストレングスに着目し、
具体的なリカバリーを促進する援助について述べています。