一台のふるびたトラックが、ガタゴトはしってきます。 やってきたのは、ハトのしあわせうり。
「うそでしょ、しあわせなんてうってるの?」「もちろんです!おおきいびんに ちいさいびん、ファミリーパックもございます」ウズラの奥さんも、ミソサザイのおねえさんも、自分のために、だれかのために、こぞってびんをおかいあげ。
でも、みんなが手に入れたいしあわせって、いったいなに?
そのとき、びんがひとつ落ちました。ネズミのおとうさんがひろいあげ、ふたをあけてみると…それはちょうど今、ほしいと思っていたものでした。
世界で数々の賞を受賞するダヴィデ・カリとマルコ・ソマが、とらえどころのない「しあわせ」をえがく。