「山本巌漢方」の臨床導入本として、また入門編として、その基本をQ&A方式で解説する
東洋医学と西洋医学を合わせた複眼的な視点で正確な病態把握に努め、それに応じた漢方処方を組む「山本巌漢方」、その治療効果の高さには目を見張るものがあると、追試した医療従事者は一様にそういう。
具体的には、漢方医学の10の基本病態とその代表方剤、方剤の構成生薬と配合の意図およびその臨床応用についてであり、著者の臨症例が附される。
日本漢方を中心に漢方を幅広く学んできた著者は、難症例に悩んでいた頃に「山本巌漢方」と出逢い、その治療効果の高さに魅せられて貪欲に学んできたという。それ故か、臨床家の視点から語られるその解説は、症例を含めてとても実践的かつ論理的でわかりやすい。