西洋音楽と遭遇した大正時代、 そこには楽譜があった!
聴こえては流れてゆく「音」を五線譜で出版し、
かつて一世を風靡したと言われるセノオ楽譜とは何か?
そして、主宰者・妹尾幸陽とは一体何者なのか?
楽譜の表紙を鮮やかに飾った竹久夢二との関係など、
大正時代の西洋音楽受容の様子を活写する!
著者について
東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程および博士後期課程修了。博士(音楽学)。学内にて安宅賞、アカンサス音楽賞、同声会賞を受賞。ドイツ学術交流会(DAAD)の奨学生としてライプツィヒ大学音楽学研究所に留学。現在、昭和音楽大学、洗足学園音楽大学、東京理科大学、横浜市立大学、群馬大学、各非常勤講師。
専門は、ベートーヴェンをはじめとする西洋音楽史、および日本の洋楽受容史。学術論文の他、『音楽の友』や演奏会のプログラムへも多数寄稿している。NHK-FM「ベスト・オブ・クラシック」NHK交響楽団公演生放送のスタジオ・ゲストとして解説も務める。著書に『ベートーヴェンとバロック音楽――「楽聖」は先人から何を学んだか』(音楽之友社、2020年)、訳書にB. クイケン『楽譜から音楽へ――バロック音楽の演奏法』(道和書院、2018年)がある。