植民地時代、独立革命前後、そして19世紀、 アメリカはつねに「改革」とともにあった。
文学、宗教、歴史、文化をカバーする多角的な論考と、
先端的な視座から重要事項を俯瞰するエッセイにより、
学際的なアプローチで初期アメリカ研究を更新する。
著者について
佐久間みかよ=学習院女子大学国際文化交流学部教授/アメリカ文学・文化
主要業績◉『個から群衆へ―アメリカ国民文学の鼓動』(単著、春風社、2020年)、『第三帝国の愛人―ヒトラーと対峙したアメリカ大使一家』(翻訳、岩波書店、2015年)、『脱領域・脱構築・脱半球』、(共著、小鳥遊書房、2021年)、「エマソンを読むトウェイン―ホイッティア誕生七十周年祝賀スピーチを巡って」『マーク・トウェイン: 研究と批評』第21号、2022年、pp. 27-33、“Rethinking Cultural Awareness toward Nature: Oriental Animals in Herman Melville’s Clarel,” Pacific Coast Philology, Vol. 50, No. 1, 2015, pp. 64-81.
橋川健竜=東京大学大学院総合文化研究科教授/18・19世紀アメリカ史
主要業績◉『農村型事業とアメリカ資本主義の胎動―共和国初期の経済ネットワークと都市近郊』(単著、東京大学出版会、2013年)、『先住民 vs. 帝国 興亡のアメリカ史―北米大陸をめぐるグローバル・ヒストリー』(翻訳、ミネルヴァ書房、2020年)、『南北アメリカの歴史』(共編著、放送大学教育振興会、2014年)、『新しく学ぶ西洋の歴史―アジアから考える』(共著、ミネルヴァ書房、2016年)、『はじめて学ぶアメリカの歴史と文化』(共著、ミネルヴァ書房、2023年)
増井志津代=上智大学文学部英文学科教授/アメリカ文学・思想史
主要業績◉『植民地時代アメリカの宗教思想―ピューリタニズムと大西洋世界』(単著、上智大学出版、2006年)、『環大西洋奴隷貿易歴史地図』(翻訳、東洋書林、2012年)、『史料で読むアメリカ文化史1―植民地時代:15世紀末―1770年代』(共著、東京大学出版会、2005年)、『北米研究入門2―「ナショナル」と向き合う』(共著、上智大学出版、2019年)、“The Blithedale Romance and the Lore of the ‘Haunting Margaret Ghost,’” The Journal of American and Canadian Studies, No. 37, 2020, pp. 31-64.
小倉いずみ=大東文化大学法学部政治学科教授/アメリカ文学・思想史
主要業績◉『トマス・フッカーとコネチカット』(単著、金星堂、2020年)、『ジョン・コットンとピューリタニズム』(単著、彩流社、2004年)、『ジョン・ブラウンの屍を越えて―南北戦争とその時代』(共著、金星堂、2016年)、「南北戦争中のエマソンによる奴隷制廃止講演」『関東英文学研究』第14号、2022年、pp. 11-19、“The Concord Community: Ralph Waldo Emerson and the Antislavery Movement,” The Japanese Journal of American Studies, No. 31, 2020, pp. 3-20.