力強い活版の文字と繊細な箔押しの表紙をぜひご覧下さい。
梅、桃、桜、
三つの春が一度に訪れる
小さな町の四季と暮らし
東京・蔵前から
福島・三春へ引っ越して五年。
器と雑貨の店 in-kyo を営む長谷川ちえさんが
初めての土地で見つけた、いとなみの豊かさ。
東北の小さな町の季節をめぐる待望のエッセイ集。
著者の長谷川ちえさんはエッセイストであり、
2007年から2016年春まで東京・蔵前で〈in-kyo〉という器と雑貨のお店を営んでいた方です。福島県に三春町に移住し、その町でふたたび〈in-kyo〉をはじめ6年目になりました。
『三春タイムズ』は2020年の立春から大寒までの二十四節気に導かれ書き継がれた24のエッセイで構成され、それぞれ一葉ずつ、繊細で柔らかなペン画で多くのファンを持つ素描家 shunshun さんが描き下ろした絵が添えられています。
24の言葉と絵とが響き合う、福島・三春の情景です。
造本装幀は、皆川明さん、ミナペルフォネンの本など数々の美しい本のデザインで知られるサイトヲヒデユキさんに担当いただきました。
力強い活版の文字と繊細な箔押しの表紙をぜひご覧下さい。
著者について
長谷川ちえ
エッセイスト、永く使いたい器と生活道具の店〈in-kyo〉店主。
2007年、東京・蔵前のアノニマ・スタジオの一角にて店を始め、商品の販売のみならず展示とワークショップ、試食会などを組み合わせ
て作家と作り出されるものの魅力を伝えてきた。
2016年、福島県三春町への転居にともない店も移転、現在にいたる。
著書に『おいしいコーヒーをいれるために』(メディアファクトリー)、『ものづきあい』『器と暮らす』(ともに、アノニマ・スタジオ)、『まよいながら、ゆれながら』(mille books)、『春夏秋冬のたしなみごと』(PHP研究所)、『むだを省く 暮らしのものさし』(朝日新聞出版)がある。
素描家(shunshun)
高知生まれ、東京育ち。大学で建築を学び、建築設計の仕事を経て、絵の道へ。2012年春に千葉から広島へ移住。
書籍・広告のイラストレーションのほか、全国各地で個展も開催。1本の極細ペンが生みだすフリーハンドの線が写しとった世界には独特の広がりと温かみがあり、高く評価されている。
画集『drawings I』、『DRAWINGS II』や、素描集『主の糸 三十六の素描の旅』、『二十四節気暦』のカレンダーなどを、すべて一人で企画・意匠・制作している。