「看護」を学ぶ前に「生活」を体系的に学ぶ――。
「看護」を学ぶ前に「生活」を体系的に学ぶ――。
小河一敏さんが宮崎県立看護大学で開講する普遍科目(一般教養科目)は、F.ナイチンゲールの『看護覚え書』を読み進めながら、自分自身の生活をより健康的なものへとつくりかえていくというユニークな内容です。
その授業の中身を、学生用の「ワークノート」と教員用の「ガイドブック」に収めました。
学生の生活が劇的に変わっていくのはもちろんのこと、難しいとされる『看護覚え書』から法則性を読みとり、自分の生活に応用し、心身の変化を自ら感じとる。体験した事実と法則性とのつながりを頭の中に構築するという、すべての学び方に共通する基本をしっかりと身につけることができます。
教員用の「『看護覚え書』に学ぶ生活科学ガイドブック」を利用することで「生活科学」の授業を導入できます。
著者について
宮崎県立看護大学准教授(普遍分野「自然界と看護」)。
大阪大学理学博士(物性物理学)。京都大学原子炉実験所COE研究員を経て、宮崎県立看護大学開学の1997年に看護の基礎となる自然観を学生に伝えるために着任。学生の看護実習に自ら参加して看護とは何かを知ることに努め、F. ナイチンゲールの『看護覚え書』と深く出会うことを通じて、同書を自身の健康的な生活や看護実践に役立てていくための自然科学教育ならびに生活科学教育を構築した。2019年看護学生が推薦する「看護ハナマル先生」(日本看護学教育学会)に選ばれる。