商品名 : 知への恐れ (nyx叢書, 007)

メーカー名 : 堀之内出版

商品価格 : ¥ 3,000 税抜

出版年月日 : 2021年12月

著者名 : ポール・ボゴシアン

ISBN : 9784909237576

ジャンル: 哲学・宗教・心理

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アメリカ哲学界に論争を巻き起こし、マルクス・ガブリエルが「新実在論」の幕開けとして絶賛した名著。

マルクス・ガブリエルの「新実在論」に大きな影響を与えたアメリカ哲学界の重鎮、ポール・ボゴシアンの名著、ついに日本語で刊行

「普遍的な事実など存在しない」「知識は、社会的に構築されたものであり、私たちの科学は特別なものではなく、たくさんある世界を知るための方法の一つにすぎない」

このようなポストモダンの相対主義・構築主義が影響力を高めている。もしこれが正しいとすれば、私たちは、聖書による創造説や天動説、ネイティブ・アメリカンの神話などを、現代科学と同様に妥当性を持つものとして扱わなければならなくなってしまう。

しかし、普遍的な事実は存在しないのだろうか? 知識は社会的に構築されたものに過ぎないのか?

本書では、リチャード・ローティ、ウィトゲンシュタイン、トマス・クーンらの議論を整理し、相対主義・構築主義の論理的な誤謬や矛盾を解きほぐしていく。アメリカ哲学界に論争を巻き起こし、マルクス・ガブリエルが「新実在論」の幕開けとして絶賛した名著。

著者について
ポール・ボゴシアン
ニューヨーク大学哲学科シルバー教授、ニューヨーク哲学研究所所長。ミシガン大学、プリンストン大学、バーミンガム大学、フランス高等師範学校でも教鞭を取る。近年は主に認識論や心の哲学を研究。著書に、Fear of Knowledge (2006) 、Content and Justification (2008)。2012年、アメリカ科学芸術アカデミーの会員に選出。

飯泉 佑介
日本学術振興会特別研究員PD/京都大学。東京農業大学、大正大学非常勤講師。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。専門は哲学。ヘーゲル哲学を中心にドイツ観念論、現代実在論などを研究。共著に『ヘーゲルと現代社会』(晃洋書房、2018年)。論文に「なぜヘーゲルは『精神現象学』の体系的位置付けを変更したのか」(『哲学』70号、2019年)、「〈研究動向〉復活するヘーゲル形而上学」(『思想』1137号、2018年)など。

斎藤 幸平
大阪市立大学大学院経済学研究科准教授。ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。専門は経済思想。Karl Marx's Ecosocialism: Capital, Nature, and the Unfinished Critique of Political Economy(邦訳『大洪水の前に』堀之内出版、2019年)によって「ドイッチャー記念賞」を日本人初、歴代最年少で受賞。その他の著書に『人新世の「資本論」』(集英社新書、2020年)。

山名 諒
京都大学人間・環境学研究科博士課程在籍中。専門は分析的形而上学、特に時間論。共著論文に「私たちは過去よりも未来を重視しているのか?」(Contemporary and Applied Philosophy, vol. 13, 2021)。