すべてのこどもに通じる理解と対応
発達障害やそれが推測される子どもへの保育実践をまとめました。「グレーゾーンの子ども」「気になる子ども」とも表されて、かつては「問題児」「困った子」とも呼ばれた子どもについて、保育者が「行動の理由を推しはかることに戸惑い、対応に困る」姿や場面を整理して、その理由と望ましい対応をできる限りわかりやすく解説しています。
乳幼児期の子どもが集団で生活する保育施設では、こうした子どもたちは他の子どもや大人たちから理解されない困り感を抱えています。その理由や具体的な対応を示しながら、同時に、さまざまな発達段階にあって、さまざまな個性を持つすべての子どもたちに通じる理解と対応を解説しました。
本書は、保育内容と保育環境を見直し、保育者による関わりの質向上につなげ、こうした子どもたちを「行き詰まらせない」保育実践を目指します。