主人公は、小学生の女の子ネネット。
主人公は、小学生の女の子ネネット。
フルーツヨーグルトにハムを入れて食べたり、蜘蛛のいない蜘蛛の巣をずっと見つめていたり、体をゆらゆらと揺らし続けたりすることがあります。
どしゃぶりの雨の日に、傘もささず、長靴を脱いで、校庭の真ん中で雨空に向かって両手を広げて立っていることもあります。少し、変わった動作をする子どもです。
だから、学校では他の子どもたちからかわれ、いつもひとりぼっちでした。
そんなネネットと同級生の男の子ノウとの間に、ある日友情が芽生えていきます。
ネネットが折る色とりどりのオリガミを見たノウが、それを美しいと感じたことがきっかけでした。
自閉症を知らない子どもたちの世界。その世界の中での嘲笑や優しさを通して、心の中に翼を持つことの意味や、本当に大切なことは何かをそっと伝えてくれる絵本です。